おひさ!
今回は3Dモデリングについてお話します。
初心者向けの内容です。
3Dモデリングに必要なもの
- PC
そんなにハイスペックは必須ではないですが
よりハイスペックなら快適なのはいつの時代でも同じこと
大事なのはモデリングソフトの動作要件を満たしているか
- モデリングソフト
3Dモデリングと一口に言っても実は大きく分けると2つ
3DCADと3DCGに分けることができます
それぞれのモデリングには違いがあって
3DCADは図面を基に立体(ソリッド)を押し出したり切削したりで作ります
3DCGは図面なしでパテを練って形状出したり、板を張り合わせて箱組したり(サーフェス)で作ります
ちなみに3DCADソフトでもパテを練ったりプラ板貼り合わせたりで形状出しが可能ですが
3DCADソフトでは3DCGを作るのには向いてません(出来なくはない)
各ソフト一長一短で作りたいものにあったソフトを使うと良いです。
3DCADソフトが向いているのは工業製品です、物。寸法がキッチリした物を作りやすのはCAD
3DCGソフトが向いているのはキャラクターです、者。パテをコネコネするスカルプトが強い
でもどっちでも上達したら物も者も作れます。
3DCADで無料かつ使いやすいのは「Fusion360」
3DCGで無料かつ使いやすいのは「blender」
有料だとZBrushが有名ですね、プロも使ってるやつ
プラモのパーツ作ったり程度なら無料で様子見でいいでしょう
3Dモデリングしたデータを印刷するのはCADでもCGでも可能です
どっちが良いかは慣れの問題ですが
・ロボット用のパーツ作りたいなら「Fusion360」
・フィギュアやガールそのもののパーツを作りたいなら「blender」
個人的にはこうオススメします。
でも実際は有機的な部分は「blender」で作って接続部分は「Fusion360」
という長短補い合えるようにドッチも勉強しておくと良いですね!
具体的に言うと
おっぱいは「blender」が向いてるけどそれを接続する面は「Fusion360」が向いてるって事です
向いてるってだけでどちらか単体で完結することも当然出来ます。
※データはhyena1129様が配布しているメガミデバイスの胸部パーツ
- 構造の基礎知識
例えばこういうパーツを作りたいとします。
この頭部を作るとしたら問題点はなんでしょう?
まぁ大体のモデラーはこれが一体だと塗分け大変そうだなと思いますよね
じゃあ分割するとしてどういうパーツ構成にしますか?
アンテナは別パーツにするとして青部分と黄色部分は分ける?
ヘルメットとトサカは分割する?トサカの中のセンサーは?
フェイスパーツにヘルメットを上から被せる?
真ん中モナカでフェイスパーツを挟み込む?その場合の分割線はどうする?
目立たないパーツ割にする?段落ちディテールにする?
ヘルメットの中は中空?
目とマスクとアゴは分割する?
胴体との接続は棒軸?ボールジョイント?
というかどこまでが3Dプリントで出せる?
といった事が考えられます。
MGクラスの大きさで最適の分割、HGクラスの大きさで最適な分割、3Dプリントで最適の分割
構造をどうするかというのはプラモに限らず、物体に対する知識が問われる部分になります
メカに限らず、人体の筋肉の付き方とか服のしわの出方etc…etc…etc…
3Dモデリングの勉強方法
個人的な経験則で話しますが
作りたい立体物が図面を引けるモノで図面引けちゃう人は「Fusion360」だと速いと思います。
直感的にとか、パテをコネコネして造形するのが得意な人は「blender」オススメです。
どっちが先でもある程度のモデリングの感覚をつかむのに支障はないと思います。
私は最初はガンプラの改造パーツを作りたかったので「Fusion360」の勉強をしました
その後、美プラのフェイスパーツとかボディ等のために「blender」の勉強をしました。
まずは操作の習熟の為にそれぞれ教本を買いました
fusion360は大体皆様この本でスタートしてると思います。
なのでfusion360使う人は大体コマとペン立てが作れますよね!
著者のテルえもん様
blenderについてはキャラクター作成ということでコチラで勉強しました
こういう技術書にありがちな話としてはソフトのバージョンに合った教本を選ばないと
ショートカットや仕様の変更で機能が増減したりでチンプンカンプンになりがちなので
出来れば最新の教本を選ぶと良いのですが。。。
当たりはずれが多いのもこういう教本にありがちな話。
そういう人はYouTube!!
ようつべ見ながら練習したらあっという間に身に付くって
学習順番としてはまずは
操作を身に付ける事
特にショートカットを覚えるのは必須ですがfusionとblender同時に勉強するのは避けた方が良いです
操作感もショートカットもまるで違いますので
次に
手元にある既存の物体を3D化すること
ひたすら身の回りの物を3Dデータにしてみてください
リバースエンジニアリングと言いますがこれを多くこなすことで、構造の理解と必然性
fusionならスケッチ(図面)を描く練習
blenderならポリゴンメッシュの理解が進むはずです
更に一歩先?
ここまでくるとfusionはソリッドモデリング
blenderはサーフェスモデリングであることが理解出来てると思います。
でもfusionにもサーフェスモデリングが搭載されていますから
図面にしにくい複雑な曲面や形状ではサーフェスモデリングを併用すると良いのです
blenderではスカルプトでエポパテを練って形状作って切削するのと同じようなモデリングが出来ます
操作とソリッド、サーフェス、スカルプトが使いこなせれば3Dモデリングの幅はグンと広がります。
でも、結局必要なことって?
結論、モデリングの違いを理解して操作に習熟したところで
構造・形状の理解がないと上手い事モノを作れません。
メカであれば構成、機構、強度
人体であれば筋肉、重力、長さのバランス
プラ板で作れない人は3Dでも難しいでしょうし
パテ練って造形出来ない人も同じでしょう
デジタルかアナログかで使う道具は違っても
結局作る人の習熟と経験値とセンスが一番必要なのでしょうね
ソフトの操作なんて数こなせば身につくんですよ
プラ板工作とかパテ練りと同じ!
それよりも大事なのは物体の構造理解とバランス感覚
そのためにはリバースエンジニアリングしたり
可愛い女の子をしげしげと眺めたり
観察眼を養う事も必要だわね
※可愛い女の子を眺めるのは相手の同意を得るか写真とか絵とか美プラにしようね!