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3Dモデリングの手順 1/100 AGE-3を作る①

3Dモデリング&プリンター
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チキン
チキン

どうもどうも、今日は実際に私が3Dモデリングしているときの

手順の色々を成果物を交えながらグダグダ書いていきますよ

実際に私が3Dモデルを作る時にやっていることを順を追って説明しますね!

あくまでも私のやり方であってこれがセオリーでも正解でもなく、色々なやり方の内の一つです。

今回使用するのはFusion360です。

必要なもの

作りたいものの資料を集めまくります。

その中に線画や図面があったらラッキーです。

現物が手元にあったら超ラッキーです。

 

今回はサイズ違いとはいえ手元に現物がある超ラッキーパターンです

1/144 HG ガンダムAGE-3ノーマルを元に

1/100 REくらいの参考出品風 ガンダムAGE-3ノーマルを作って行きます。

 


しかし毎度、線画や図面、現物があるとは限りません

オリジナル機体やパーツを作りたい時には自分でイメージ図を描いたりも必要です。

 

モデラー
モデラー

は?じゃあ絵が描けないとモデリング出来ないってこと?

チキン
チキン

ご安心ください!

絵が描けなくても、イメージが頭の中にあればモデリングできます!

本当です!

モデラー
モデラー

ソースだせよ

チキン
チキン

はい、このように冗談みたいなクソ画伯でも

頭の中にイメージする形があればなんとかできるんだって!

原画や下書きなんてなくても手癖とか大体こんなもの作りたいなーって感じで

ザックリモデリングでも形にすることはできます。

例えばこちらのパーツ軍などは

頭の中のイメージだけで作ってます

接続部分のみ採寸してますがそれ以外は

こんな形状良くない?とか

このディテールいいやん!みたいな、思い付きだけで作ってます。

それを印刷して塗装して既製品と組み合わせるとこんな感じに仕上がるわけです

むしろ設定のないオリジナルの方が好きに造形出来るので楽だったり楽しかったりします。


今回はAGE-3を独自のアレンジを加えながらも極力設定どおりに作りたいので

どんな資料を用意したかをご紹介します。

 

まずはかの有名な参考出品

早耳ガンプラ情報局様からの拾い上げ

この参考出品が世の中のAGEファンを狂わせたんだよ、これが元凶だよ

非常に参考になりますね!

でもよく見るとHGを1/100にアップサイズしただけ?のところもチラホラある気がします。

そこは参考出品

  

 

つづいてはこちら

ホビージャパン等の模型誌でよく見るこういう設定線画

最高の資料ですね

ディテールを入れる時にめちゃくちゃ参考になります

実際今回のAGE-3のディテールはこのハイディテール設定画を参考にしています。

 

 

 つぎこれ

MS
ハイスピードバトルを繰り広げる2on2の対戦アクションゲーム「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」の公式サイトです。

エクバ?オバブ?

台パンおサル製造機?新しくなってバランス崩れた?最近はそうでもない?

 

 

ともかく貴重なAGE-3の3Dモデルです

完全ではないもののハイディテール設定画に沿ったディテールも入ってるので

かなり参考になります

 

 

最後はこれ

1/144 HG ガンダムAGE-3現物を写真に撮ったものです

これをfusion360に張り付けてトレースしてやれば外観は容易に再現できます

また現物があると分割や構造を参考にすることが出来るので無いよりはモデリングが楽です

どうやってスタートするか

さぁ、長い道のりの始まりです。

そもそも、どこからモデリングするべきかが分からないでしょう

全体をじっくりと見て

一番難しそうなところから始めてください※個人の感想です

簡単なところから始めたいですが

一番難しいところで頓挫してそれまでの苦労が水の泡なんて事も起こりえます。

ヤル気がなくなる可能性だってあります。

なので一番難しいところを最初に作ってしまえば後はイージーモードです

ガンプラを武器から作るのと同じです、本体出来て武器はやっつけって良くあるでしょ?

 

今回のAGE-3は直線や平面的な部分が多く

局面も交じって一番複雑そうなのは頭部でしたので、スタートは頭になりました。

 

難易度に差が無いと感じる時は腰か胴体から作るのがバランスを見るのには良いと思います。

 

 

まずはアウトラインを作る

内部の機構(可動)や接続、細かいディテールは後回しにして

大まかなアウトライン(外観、輪郭)を作って行きます。

fusion360に画像を読み込んで下書きにします

なぞるようにスケッチを描いて押し出して立方体を作ります。

ここで現物があると採寸が出来ます。

ノギスが1本あるだけでよいので精度の良いデジタルノギス買っておきましょう

個人的には製造現場でも使ってるミツトヨのデジタルノギスおすすめですが

お値段がおクソ高いのでシンワあたりの国産メーカーの15cmがよろしいかと

あとはひたすら投影、開始トレースオンしていきます。

衛宮君、3Dモデリング向いてると思います。

3Dモデリングとパテ・プラ板工作との違いは最大にして最強の利点です

片面作ればミラーで反対側も出来る

なのでこのように半分だけモデリングできれば良いのです

あとは、何度でも修正が出来ます

 

 

問題点があるとしたらどこまででも細かく作れてしまう点です

めちゃくちゃ細かくディテール入れてもプリントで再現出来なければダメなので

どれくらいの凹凸なら印刷した時に視認できるかという点が経験則になってきます。

 

頭部の曲面をfusion360のソリッド機能だけで作るのは非常に難易度が高いです

不可能ではないのですが、作りたい形状にするのに手間と時間がかかりますので

ここは3Dスケッチを使って立体的な図面を描いてサーフェス機能で作って行きました

分かりやすく言うとワイヤフレームでポリゴン作って、表面に板貼って箱組する作り方です

ソリッドがブロックから削り出すとしたら

サーフェスはプラ板で箱組すると考えたらわかりやすいと思います

プラ板工作と違うところは箱組した中身は中空ではなくブロックに出来る点です

 

 

実際の作業や技術的な話は書き出したらキリがないので

なんやかんやありまして、といういうことで

顔の外観、アウトラインが出来上がりました

ガンダムの頭はそれぞれ特徴的なので

一般的なガノタならパッと見でAGE3だと分かります

わかりますよね(圧力

この段階でパーツ分割はしてありますが

パーツ同士の接続(機構)に関してはまだ何もしてありませんので分解するとこんな感じです

 

ダボも何もなく、このまま印刷しても組立不可能な状態です

接着したら組上がるかもしれませんが、胴体との接続はまだ考慮されていません

 

とりあえず全身のアウトラインを作ることを優先していきます

今回、私はこんな感じでHGを写真に撮ってトレースしていきました

側面からは「頭部」「コアファイター」「脚部」「ライフル」をトレース

正面からは「胴体」「腕部」

天面からは「頭部」「肩の光波推進装置」

 

 

つまりHGからトレースしたのは

「頭部」「胴体」「腕部」「脚部」「コアファイターの本体」「ライフル」で

「腰回り」「コアファイターのブースター」はトレースせず採寸と目視でモデリングしました

現物がある場合、慣れてくると採寸と目視だけで十分です

あとは細かい事は気にせずに頭部以外もドンドントレースしていきます。

ひたすら作業し続けて2週間

全身のアウトラインが完成しました。

この時点でザックリと接続や関節の機構についてもモデリング済みです

途中、東海モデラーの製作会があったので上半身と頭部だけをテストプリントしてみました

頭部のパーツも接続用のダボピンを作ったりクリアランスも調整済みですが

HGほどディテールも入っていないのでAG(アドバンスドグレード)くらいのクオリティ

今回はここまでにして続きは次の機会に

 

ここまでのまとめ

手順としては

  1. 資料を集めたりイメージを固める
  2. はじめるのは一番難しい部分から
  3. 部位ごとにおおまかな形状(アウトライン)を作る

以上のようになります。

次回は更なる地獄、関節と接続、クリアランス、強度、ディテールをやんわりと解説します。

チキン
チキン

慣れないうちは現物や図面があるものをトレースして

立体にする感覚を掴むのが良いです

また、複雑な部分や曲面は数をこなして慣れましょう

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